パイやタルトを焼くためには、少しだけ道具が必要です。
最低限、これだけあれば美味しく作れるよ、という道具と型をリストしました。
1. 均一に伸ばすためのめん棒は:天然木3cm ×36cm
木の種類、直径、素材、太さ、ハンドルありorなし・・・選ぶ項目がいっぱいですが、木製でハンドルなしのシンプルなのが一番です。
数百グラムのバターたっぷり生地をのばすのでなければ、太くて重いものは必要なし。直径 3cm がちょうど良い。Kana’s Place のパイ生地も、これできれいに伸ばせます。
長さは35cmくらい。グルテンフリーのパイ生地は割れやすいこともあって、あまり大きな円にすることはありません。それでも伸ばしている最中に指があたりそうになっては作業がしづらい。直径25cmくらいまでに伸ばすとして、両側に手を添える幅5cmずつ。かといって、これ以上の長さになると、キッチンでかなり広いスペースを確保しなくてはいけないから、やはり35cm前後がベスト。
素材は軽い木のもので大丈夫。金属製やプラスチックのほうが洗えて便利と言われますが、木製のほうが手のあたりがソフトで気持ちいい。手に触れる道具は触り心地も大事です。それに木製のものも、ちゃんと水洗いして、しっかり乾かせば大丈夫。長く使えます。
条件にぴったりあって、この値段!クッキー作り・パイ作り・タルト作りを楽しむために、ぜひ一家に一本お勧めです。
2. 打ち粉が必要なくなるオーブンペーパー
プロは打ち粉をスパーン!と投げて、粉の薄い膜を作ります。家でこれをやると、カウンターもカウンターのそばにあるものも床も、粉だらけ。だから打ち粉をしない方法で作りましょう。
オーブンペーパー二枚の間にパイ(タルト)生地を挟んで、上からめん棒で伸ばします。こうすれば、打ち粉の必要はなく、生地がベタベタとカウンターやめん棒についてしまうこともありません。
また、グルテンフリー生地は、何度もまとめては伸ばして型抜きができますが(グルテンが発生しないので、生地がかたくならない)、温度が上がって生地がベタついてきたら、即冷蔵庫。その際、オーブンペーパーに挟んであると、移動がしやすく乾燥しづらい。
当たり前のことなのですが、このちょっとしたことが作業性をあげてくれます。
オーブンペーパーは良く使うので、アルファミックの50m巻きのロールを頼んでいます。一般的にスーパーで売られているものは紙質がしっかりしていますが、そこまで必要ありません。こちらの製品でも、パイやクッキー生地を伸ばすためだけでなく、グラノーラを作るときの敷紙として、蒸し器に入れて、落し蓋として、紙包み焼き用に、と全てこなせます。
3.タルト型は究極この一個あれば。18cm×2.5cm
もし、パイ&タルトを焼くために、たった一つしか型を選べないとなったら、私は迷わず、丸くて底が取れて、フッ素加工された <タルト型> にします。
タルトもパイも様々な形に焼けることが魅力ですが、クラストとフィリングの味のバランスが良いのは丸型。
タルトやパイ生地は、型にくっついてしまうことも多いので加工してある方が良い。また黒っぽい素材だと、少なめの糖分の生地でもすばやく美味しそうな焼き色に仕上がります。
型外しが難しいお菓子でもあります。底が取れるのは必須。だけど底に段差はできない方がきれいなので、薄い素材の一枚板状であってほしい。
私のは随分と前に購入したものなので、全く同じではないですが、下のものが似ています。
4. こね台?タルトストーン(パイストーン)?厚みを揃えるルーラー?必要なし!
オーブンペーパーに挟んで生地を伸ばすので、こね台は必要ありません。私の作るパイ生地はバターを使わないので、バターがダレてくる心配もなし。だから冷たさを保ってくれる大理石も必要ないのです。
さらに、グルテンフリーの生地は当たり前のことですが、グルテンが発生しないので生地の伸び縮みがありません。空焼きをする際に生地の縮みや余分が膨らみを抑えるために重石をのせますが、その必要がなくなります。
また自宅で作るパイやタルトは、伸ばしながら手で厚みを確認すれば十分。最低限の道具と、最高の道具でもある自分の手をしっかり使って、気軽に美味しく作りましょう♪
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