小麦・卵・白砂糖・乳(選ぶものによって)不使用
家で作るスイーツは、材料の数が少なければ少ないほど良いと思うのですが、どうでしょう?
プロのパティシエは、ほんの少しずつ素材を足して、深みのある絶妙な美味しさを作り出してくれます。また保存性を問われる市販のスイーツは、一般家庭では手に入りにくい材料を加えています。
でも家庭で作るなら、どちらも目指さなくて良い。作ったら出来立てを食べれば良くて、素材そのものの味をシンプルに味わえれば良い。
その思いでいつもレシピを開発していますが、このミルクプリンはその中でもシンプルを極めたもの。家庭ならではの美味しさを作ってみてください。

必要な材料はたった3つ
今回ご紹介するミルクプリンで使用するのは、
ミルク・はちみつ・ゼラチン
のみ。もちろんミルクは、豆乳、ココナッツミルク、アーモンドミルクなどお好みのものをお使いください。
少し前までは、ここにバニラを足したり、生クリームでコクを出したりしていました。今は、ギリギリまでシンプルなものの美味しさを目指しています。
ゼラチンのパッケージにも載っていそうな単純明快なレシピですが、つるん、プルンとした仕上がりにするためのコツがいくつかあるので、ぜひ真似してみてくださいね。

ソースやフルーツで味も七変化
シンプルなベースのミルクゼリーは、そのまま食べても十分美味しいのですが、季節のフルーツを添えたり、黒蜜をかけたり、トッピングやシロップでどんどんお好みの味にしてください。
ミルクプリンが良いのは、和洋中と合わせるものによって、ガラッと味が変わること。それでいて基本は癖のないプリンなので飽きることがない。
今回は、色と味のコントラストが嬉しい、抹茶シロップを作り、季節のいちごを添えました。
おすすめプリン型
型は凹凸がないものが綺麗に取り出せますが、ご自宅にあるゼリー型を使っていただいて大丈夫です。私はイワキのプリンカップを使っています。もしこれから購入するなら、蓋つきのものをおすすめします。ラップが不要な上、重ねて冷蔵庫に入れられるので省スペース。
小さい器で1人ずつ作るのも、大きめの器で作ってラフにすくって食べるのも良いですね。

レシピ:シンプルを極めたミルクプリン
材料 150ml プリンカップ6個分
プリン
牛乳 575g
(豆乳・ココナッツミルク・アーモンドミルクなどお好みのもの)
粉ゼラチン 10g
はちみつ 40g
抹茶シロップ
和三盆糖 10g
水 20g
抹茶 3g
お好みでいちご
下準備:
1. 粉ゼラチンは大さじ2(分量外)の水に振り入れてふやかしておく。
2. 大きめのボウルに氷水を用意しておく。
3. ゼリー型は水にくぐらせておく。
作り方:
1. 牛乳の半量を鍋に入れて温める。60℃が目安。火を止めてはちみつとゼラチンを加え、よく混ぜて溶かす。
2. 残りの牛乳も加え混ぜる。
3. 濾し器(茶漉しで良い)を通してボウルにあける。
4. ボウルごと氷水に当て、ゴムベラでゆっくり混ぜながら冷ます。
5. とろみがついたら型に流し入れる。冷蔵庫で2時間以上、しっかりと冷やし固める。
6. シロップを作る。和三盆と水を合わせてよく溶かし、抹茶に少しずつ加えながら、都度よく混ぜ合わせる。
6. 型とプリンの間に空気を入れ、ひっくり返してお皿に取り出す。シロップをかけていちごを添える。