おうちスイーツを作る時、りんごの品種にはこだわらないのが私のこだわりです。
りんごのデザートを作るには、紅玉がおすすめ!と皆が口を揃えて言いますね。確かに、砂糖を加えて煮てもしっかりとした酸味が残るところや、香りの高さは格別。出回る時期が短い。
もう名前だけでけっこうなプレミアム感。
でもでも、おうちデザートはもっと手軽でよいと思っています。近所のスーパーにいけば一年中手に入るりんごだけど、秋になればどの品種も一気に美味しさが増して、食べたい欲も増します。そうなったら、すぐその場でりんごを買ってかえって、さっと火を通して、今日のりんごデザートを楽しみましょう。
もし家にふじりんごと紅玉が1玉ずつしかなかったら、私なら一緒に煮てしまいます。香りの違い、煮あがり方の違い、味の違い、その全てを楽しんでしまいたい。ひとつのパイにとろんとした甘さの強いりんごと、しっかり歯ごたえと酸味の残るりんごが混ざっていたら、口の中が楽しい。
それにね、酸味の少ない品種を使うということは、加える甘味料(私の場合ははちみつ)をググンと減らしても大丈夫なのが嬉しいのです。
レモネードとかルバーブジャムとか、酸っぱいものを思い切り甘く作るのは苦手で、酸っぱいなら酸っぱいのを食べたい。困ったことに、レモネードを飲むと、レモンそのものの酸っぱさを想像し、そして次に「この甘さに到達するまでどれくらいのお砂糖を足したのかな?」って心配してしまうくらい、想像力豊かなんです(豊かじゃなくても想像できちゃうか・・・)
毎日同じ味を提供しなきゃいけないのは、お店屋さんに任せちゃう。お気に入りのケーキ屋さんへは、記憶にあるアップルパイの味を求めて行きます。だから、先週と今週で違っていたら「あれ?こんな味じゃなかったはず」となるから困る。
でも家で作るヘルシースイーツなら、「今日は甘くて柔らかいね」「今日はちょっとシャキシャキしてるね」という会話に毒はないですよね。
この材料じゃいつもと同じに作れないから残念、ではなくて、今日の材料でできる味は今日だけのスペシャル。それもひっくるめておうちスイーツなんだと思います。
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