型なしパイは、別名ガレットとも言います。パイやタルト型に敷き込まずに作るので、自由な大きさで作れるのが魅力。
グルテンフリー&穀類不使用のパイ生地の場合、小麦のようにグルテンが形成されないために破れやすい。大きなパイ型やタルト型で焼くと、型から外すのに苦労します。だから型なしで焼いたほうが扱いやすいのです。
私にとって6月のフルーツといえばダークチェリー。最近は日本でもおいしいのが手に入るようになって嬉しい〜。砂糖不使用ジャム、須藤農園のジャムを購入した時に、「日本のメーカーなのにサワーチェリーがある!季節になったらパイを作る!」と言っていた通り、チェリーが出回りはじめたので早速作りました。
パイ生地について
まずグルテンフリーにするために、アーモンドパウダーとココナッツフラワーがベースになります。ただ、生地を伸ばさなくてはいけないので、ポロポロとしない、扱いやすい状態にするためには、でんぷん質が必要。今回はコーンスターチを使っています。
コーンスターチはグルテンフリーですが、穀類なので、「穀類不使用のお菓子」にはなりません。
海外のレシピを探ると、穀類不使用のお菓子によく使われるでんぷん材料として、
この アロールートスターチ(arrowroot starch) があがってきます。訳すと、くず(葛)でんぷん。いわゆる葛粉になります。でも日本で手に入る葛粉はかなり高価ですよね?上の写真のものは、iherb で 450g 入りが700円弱。
とろみ付けにも使えます。穀類不使用のお菓子が必要な方はアロールートをお使いください。グルテンフリーのみで大丈夫な方は、日本でも手に入りやすい、コーンスターチを使ってください。
肝心の仕上がり、両方で試してみましたが、コーンスターチでもアロールートでも変わりはありません。
フィリング
ジャムだけでは甘いのと食感がつまらない。生のフルーツだけでは、汁気が出すぎてパイ生地が柔らかくなるのと焼き時間がかかる。だからバランスを考えてジャムと生のフルーツと合わせています。
フルーツを煮るところから作っても良いのですが、せっかく美味しい砂糖不使用ジャムが手に入るので、簡単なこの方法がおすすめ。
これはぜひ焼きたてを食べてほしいです。温かいフルーツと、サクサクの生地、幸せ❤︎
4 comments
[…] 甘みは生ハチミツ。コーンスターチを使っているため、穀類不使用ケーキにはなりません。穀類不使用を目指す方は、アロールートをお使いください。(アロールートについてはパイ生地参照) […]
[…] そして、逆にプラムのはちみつ煮は、パイ生地に合いそう。やはり考えているだけではダメで、作ってみないとわからないものだなぁ。 […]
[…] ガレット。グルテンフリーバージョンではないけど、カスタードと生のピーチ、この組み合わせが美味しそう。ピーチの食感が日本の桃とは違うので、別のフルーツにはなるけれど、型なしパイで再現できるはず。 […]
[…] タルト生地はサクッと、フィリングはなめらか、というのが理想。フィリングはもともとグルテンフリーなので、手持ちのレシピの砂糖をはちみつに変えるくらいで良かったのですが、パイ生地がなかなか難しい。フルーツの型なしパイ生地がありますが、とろっとした液体状のフィリングには合わない。そこで、アーモンドパウダーとココナッツフラワーがベースの生地を卵でまとめてから伸ばして焼きました。 […]